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見守り / 2026年7月25日

親がエアコンを嫌がる時の声かけ|室温・風・涼しい移動先を確認

高齢の親がエアコンを嫌がる時に、室温を数字で確認し、冷気の不快を減らし、使えない場合の涼しい移動先まで決める順番を整理します。
エアコンと水のある部屋で電話する高齢の親と、別の家から確認する家族

「暑くないから要らない」「冷えるのが嫌」と言われると、離れて暮らす家族は何度もエアコンを勧めるしかないように感じます。けれど、説得を繰り返す前に、実際の室温、風が嫌なのか費用や操作が不安なのか、冷房を使えない時にどこへ移るかを分けると、次の一手を決めやすくなります。2026年7月25日に厚生労働省・環境省の案内を確認して整理します。

判断前に読む

この記事で扱う範囲と確認先

介護準備、見守り、実家の安全、相談先を整理する記事です。医療、介護認定、施設選びの個別判断は断定しません。
  • 転倒、急な体調変化、認知機能の変化、本人同意が必要な見守り機器は、地域包括支援センターや医療・介護の専門職へ相談してください。
  • 料金、制度、対応地域、契約条件は変わるため、最終判断は公式情報で確認してください。
  • 最終確認日: 2026年7月25日

先に確認するのは「つけたか」より3つ

結論から言うと、家族が最初に聞くのは、エアコンの電源だけではありません。「今いる場所の室温」「使いたくない理由」「エアコンなしでも涼しく過ごせる場所」の3つです。本人の感覚を否定せず、数字と選択肢を一緒に確認します。

環境省は、熱中症警戒アラートが発表された地域では、屋内でエアコン等を適切に使い、涼しい環境で過ごすよう案内しています。高齢者や持病のある人は特に注意が必要で、身近な人が涼しい環境で過ごせているか確認することも求めています。

  • 数字:親が普段過ごす場所の温度と湿度
  • 理由:冷気、音、費用、操作、故障など何が嫌なのか
  • 代替先:冷房が使えない時に移れる部屋・施設・近くの家

1. 本人の「暑くない」を否定せず、室温を数字で見る

高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくいことがあります。「暑くないなら大丈夫」と感覚だけで終わらせず、本人が座っている場所の近くに温湿度計を置き、数字を一緒に確認します。エアコンのリモコンに出る設定温度と、本人がいる場所の室温は同じとは限りません。

環境省の熱中症環境保健マニュアル2022は、エアコン使用時の室温28℃を一つの目安にしつつ、温湿度計でこまめに確認するよう案内しています。これは「設定温度を必ず28℃にする」という意味ではありません。日差し、湿度、部屋の広さ、エアコンの位置、本人の体調で室温は変わるため、実際に過ごす場所の数字と体調を見ます。

電話だけで確認するなら、「リモコンは何度?」ではなく「いつも座っている場所の温湿度計は何度?」と聞きます。温湿度計がない場合は、家族が用意する候補にしつつ、その日の安全確認を機器購入まで先延ばしにしません。熱中症警戒アラートや地域の暑さ指数も同時に確認します。

  • 温湿度計は窓際や吹き出し口の直下ではなく、本人が長く過ごす場所の近くに置く
  • 昼だけでなく、夕方や就寝前にも同じ場所で確認する
  • 設定温度ではなく、実際の室温と本人の様子をセットで見る

2. 嫌な理由を1つずつ外す

「エアコンが嫌」という一言の中には、冷たい風が直接当たる、音が気になる、電気代が心配、操作が分からない、故障している、昔から使わない習慣がある、といった別々の理由があります。理由が違えば対応も変わるため、家族側の正しさを説明する前に「風が嫌? 音? 費用? 操作?」と短く分けて聞きます。

冷気が嫌なら、風向きを体へ直接当てない、風量を調整する、薄い上着を使う、扇風機やサーキュレーターで部屋の温度むらを減らす方法があります。日差しが強い部屋では、カーテンやすだれで直射日光を避けます。ただし、扇風機や遮光を足しても室内が暑いままなら、それだけで冷房の代わりになるとは限りません。室温をもう一度確認します。

費用が心配な場合も、「もったいない」と責めず、まず危険な暑さの日だけでも使う時間を一緒に決めます。操作が難しいなら、使うボタンを絞ったメモをリモコンの近くに置きます。故障や異音がある場合は、家族が遠隔で直そうとせず、修理や点検、別の涼しい場所への移動を優先します。

  • 冷気が嫌:風向き、風量、座る位置、薄い上着を調整
  • 操作が不安:冷房・温度・停止など必要な操作だけを大きく書く
  • 費用が不安:危険な暑さの日と使う時間帯を先に決める
  • 故障・停電:エアコン以外の工夫だけで粘らず、移動先を使う

声かけは「今だけ試して数字を見る」にする

長い説明や命令は、本人に「管理されている」と感じさせることがあります。最初から一日中の約束を求めず、「次の電話まで冷房を入れて、室温がどう変わるか一緒に見よう」と短い試行にすると、会話の終わりが見えます。

例えば「今日は警戒アラートが出ているから、午後2時まで冷房をつけてみない? 2時に室温を一緒に確認するね」と、理由・期限・次の連絡を一文で伝えます。本人が了承したら、家族側も約束した時刻に連絡します。連絡担当を家族内で一人に絞ると、同じ注意を何度も受ける負担も減らせます。

  • 「暑いでしょ」ではなく「室温の数字を一緒に見たい」
  • 「ずっとつけて」ではなく「次の電話まで試したい」
  • 「言うことを聞いて」ではなく「風が嫌なら向きを変えよう」

3. エアコンが使えない時の移動先を決める

厚生労働省の2026年度資料は、故障や停電などでエアコンが使えない時は熱中症リスクが高くなるため、冷房設備が動いている場所へ移るよう案内しています。親の家の中に涼しい部屋がなければ、近くの親族宅、公共施設、自治体が案内する指定暑熱避難施設など、実際に開いていて無理なく移動できる候補を確認します。

「いざとなったら行く」だけでは動きにくいため、場所、開館時間、移動方法、付き添う人、連絡先を一つのメモにします。車内は短時間でも温度が上がりやすく、避難場所の代わりにはしません。移動が難しい、本人が一人では動けない、家族がすぐ行けない場合は、地域包括支援センターや自治体窓口へ平常時に相談し、地域で使える見守りや移動の支援を確認します。

移動までの間は、涼しい服装に替える、風通しをよくする、濡れたタオルを肌に当てて風を送る、水が使えるなら体を冷やすなどが案内されています。ただし、これらを理由に暑い室内へ長く留まらせず、冷房が効く場所へ移る手段を先に考えます。

  • 移動先の名前・住所・開いている時間
  • 徒歩、車、家族の送迎など実際の移動方法
  • 本人が一人で動けない時に連絡する人
  • 停電時にもつながる電話番号と予備の充電手段

水分と体調は、家族が一律に決めない

厚生労働省の高齢者向けリーフレットは、のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給するよう案内しています。一方で、水分や塩分の量について医師から指示を受けている場合は、その指示を優先します。家族が電話で「必ずこの量を飲んで」と一律に決めないでください。

飲み物が手元にあるか、ふたを開けられるか、自分で飲めるかを確認します。食欲や元気が普段と違う、めまい、立ちくらみ、吐き気、強いだるさなどがある場合は、涼しい場所へ移り体を冷やします。自力で水が飲めない、意識がない、受け答えがおかしい場合は、厚生労働省の案内に従い、すぐ救急車を呼びます。

今日作るのは「数字・理由・移動先」の3行

今日の電話では、まず親がいつも座る場所の室温を確認し、エアコンを嫌がる理由を一つだけ聞きます。次に、その理由を減らす調整を一つ試し、次の連絡時刻を決めます。使えない場合の涼しい移動先も一つ書いておきます。

家族の目標は、本人に言うことを聞かせることではなく、暑い部屋で一人にならない状態を作ることです。本人の気持ち、客観的な室温、実際に動ける人を分けて整理し、家族だけで難しい時は地域包括支援センターや自治体へつないでください。

本記事は情報提供目的です。介護・医療判断は専門機関へご相談ください。

  • 室温:本人が過ごす場所の温度・湿度
  • 理由:冷気・音・費用・操作・故障のどれか
  • 移動先:冷房が使えない時に行く場所と動く人

確認先

After Reading

次にすること

この記事で気になった点を一つだけメモし、公式情報や相談先で条件を確認してください。